古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、偉人たちの優れた言葉を「名言」として残してきました。
今回は、明治維新を支えた「維新の三傑」の一人である西郷隆盛の名言の中から、時を超えて現代においても人生に様々な示唆を与えてくれる「名言」を独断と偏見で選んでみます。
人は己れに克つをもって成り、自ら愛するをもって敗るるぞ
西郷隆盛の名言
今回は「人は己れに克つをもって成り、自ら愛するをもって敗るるぞ」という西郷隆盛の言葉について見てみることにしましょう。
西郷隆盛について
西郷隆盛(1828年1月23日〜1877年9月24日)は、幕末、明治維新の元勲。政治家で軍人。通称吉之助。南洲と号した。薩摩藩下級士族の出身。
藩主島津斉彬(なりあきら)の知遇を受け藩政に参画。島津久光の公武合体論に抗して尊王攘夷運動に奔走。1867年12月9日の王政復古に重要な役割を演じ、新政府参与、戊辰戦争では大総督参謀となった。
明治新政府では、1871年に参議筆頭となり、廃藩置県に尽力したが、征韓論を唱えて政府にいれられず辞職。帰郷して私学校を経営し、士族授産に尽力した。しかし中央政府との疎隔がはなはだしくなり、部下に擁立されて 1877年に西南戦争を起し、ついに敗れて城山で戦死した。
死後、陸軍大将の位階などが復元された。
引用元:小学館 デジタル大辞泉
「人は己れに克つをもって成り、自ら愛するをもって敗るるぞ」とは?
「人は己れに克つをもって成り、自ら愛するをもって敗るるぞ」という西郷隆盛の言葉ですが、
自分に打ち勝つことの出来る人は成功し、自分に甘い人は失敗する
という意味になります。
人は往々にして、他人に厳しく、自分に甘いものです。
人生において楽をしたいという欲望は常につきまといます。そんな時、自分に甘く楽に流れるか、自分を律してより高い目標に向かって努力をするか、という選択でその後の人生が決まってくるのだと思います。
「もうこの辺でやめておこう」という自分に打ち勝ってこそ、成功を手に入れることができるということを「人は己れに克つをもって成り、自ら愛するをもって敗るるぞ」は教えてくれています。
偉人たちの言葉は、私たちが生きる上で多くの気づきを与えてくれます。偉人たちの言葉を参考にしながら、人生を豊かなものにしていきたいものですね。